光源氏計画日記 T

ひかるげんじけいかくにっき

 

スピラ暦 ××05年  晩夏 28日
 今日、とても興味深いものを発見する。



「さあ、入りなさい。」

「は、はい・・・。」

 少年(というより児童という言葉のがまだ相応しいかな?)は、少しだけ怯えがちに入室してきた。

「今日から、ここは君の実家みたいなものだ。遠慮はいらないよ。」

「・・・あ、ありがとう・・ございます・・・。」

 今はバラついてはいるが、手入れをすればきっと美しい黒髪になるだろう。
瞳も綺麗な鳶色で・・・、ん?よく見ると深紫にも見えるね。
中々に好奇心をそそる。

 僧官への道の為、点数稼ぎで孤児の里親となったが、思わぬ拾い物やもしれない。

「取り合えずは僧兵寮に寝泊りするんだろうけれど、長期の休みにはこちらへ帰ってくると良いよ。」

 少年の顔がパァっと明るくなる。好い反応だ。

「本当に、いいんですか、ブラスカ様・・・?」

「どうして私を「様」で呼ぶのかな?」

 躾けてもいない内から良い心掛けだ。本当に拾い物かもしれないな・・・?

「だ、だって、ボクの恩人だから・・・」

 少し顔を赤らめて答える姿が、少年の癖に、そそる。

「そんな風に呼ばなくていいよ。」

 今は、ね。

「でも・・・」

「じゃあ、もし私が僧官になれたら、もしくは私からそう呼んで欲しいときに、お願いするよ。いいね?」

「・・・は、はい。ブラスカさ・・、ブラスカ・・・。」

「いい子だ。」

 少年の頭を軽く撫でると、照れくさそうにぎこちない笑みを見せる。
 上玉・・・かもね?

「ああ、名前も聞いていなかったね?」

「・・・アーロン・・・。」

「いい名前だ。年は?」

「・・・10に、なりました・・・。」

 ・・・10歳。ちょっと犯罪かな?でも、このくらいから躾けないと立派な作品は仕上がらないから、まあよしとしようか。

「ではアーロン、おいで。」

 椅子に掛けたままで、私は軽く両手を広げて少年を呼ぶ。

 彼は、思いがけず戸惑っているようだ。まずは、この辺から躾けないと、ね。

「・・・あ、あの・・・。」

「君を、抱きしめたいんだよ。君に出会えたことに感謝して。」

 アーロンは、オズオズと近付いてくる。私の手の届く範囲に入ると、そのまま引き寄せ、自分の膝の上に座らせた。

「ブ、ブラスカ・・!」



「ようこそ、私のアーロン。」

 ようこそ、私の可愛い玩具。



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スピラ暦 ××05年  初夏 06日
 ちょっとずつ調教を始めようかと思い立つ。




「ただいま帰りました、ブラスカ!」

「ああ、お帰り。」

 ここに来たばかりの頃よりは血色が良くなったかな。
おかげで髪にも栄養が行き渡ったらしく、予想どおり艶やかな黒髪になってきた。このまま伸ばさせるとしようか。

「おいで。」

 私が広げた両腕に、何の躊躇いもなく、アーロンは身体を滑り込ませて来る。取り合えず次第点。

「今週は、何か変わったことはあったかい?」

「・・・う〜ん・・・、あっ、マカラーニャの寺院まで遠征に行って、あちらの警護の演習をしました。」

 その話を聞きながら、黒髪を手で梳いてやる。いい具合に纏まっている髪質だと思う。

「誰か、お友達は出来たかい?」

 まあ、飼い主としては、悪い虫の確認位はしておくものだ。せっかく手塩に掛けて育てたのに、横から掻っ攫われては敵わない。

「・・・ええと、同じ寮部屋の、キノックという子がとても親切にしてくれます。」

「・・・そう。」

 ・・・・『キノック』。呪詛リストに入れておこう。

「アーロン、仲良くするのはいい事だけど、君は人を信じすぎているよ。」

 そう、まるで私を善人だと信じている様に。

「・・・?信じ・・すぎ・・・・?」

 キョトンとその瞳を丸くさせる。まったく、私にはロリータ趣味は無い筈なのだけど・・・。

「世の中には、いいひとの振りをして悪さをする輩もいる。」

 そのまま、アーロンの顎を掴むと、つい、と上を向かせる。

「・・・ブラスカ・・・?」

 唇を軽く重ねる。今の慎重差では、私はかなり前傾姿勢にならねばならない。面倒だ。

 アーロンは予想外の出来事に固まっていた。

「アーロン、私のことが好きかい?」

 硬直しつつも、コクンと頷く。

「キノックよりも?」

「・・・ブラスカが、一番すき・・・。」

臆面なく告白しているその姿。何故こんなにそそってしまうんだい、アーロン?

「特別好きな人と、こうするんだよ。」

 アーロンを抱きかかえるど、もう一度唇を重ねる。今度は触れるだけではなく、舌を絡めてみる。

 ビクッとアーロンの身体が硬直するのが判る。

 アーロンの舌を絡め取り、軽く噛む。そして、上唇の裏側をそっと舐める。その度に震える唇。
いい反応だ。

 暫しその甘さを堪能し、そっと唇を離す。アーロンの瞳は潤み、その唇は艶やかに濡れていた。

「アーロン、私が好き?」

「・・・ブラスカ・・・すき。」

 朦朧としながらも、答える。取り合えず、今回は合格としようか。



「可愛いね、私のアーロン。」

 可愛いね、私の玩具。



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スピラ暦 ××06年  晩春 10日
 そろそろ思春期になる。また一つ、芸を仕込む。




 コンコン、と部屋の扉をノックしてみる。

「・・・アーロン、どうしたんだい?」

 休日の朝とはいえ、アーロンがこんな時間になっても起きてこない。
ちょっとおかしい。

「入るよ?」

 部屋に入ると、ベッドの中に潜ったままのアーロンの姿が目に入る。

「・・・どうしたんだい、どこか痛いのかい?」

 ベッドの端に腰掛けると、シーツの上からその肩を軽く揺さぶってみる。

「ブ・・・ブラスカ・・・」

 シーツの中から、オズオズとアーロンが顔を出してくる。その瞳は真っ赤に潤んでいた。

「?どうしかしたのかい・・・?」

「オ、オレ・・・どっか病気・・・かな・・・?」

「どこか痛い?」

 せっかくここまで飼育したのに、こんなところで病死でもされたら叶わない。

「・・・・な、なんだか・・・、その・・・」

 しどろもどろしているアーロンを他所に、半ば無理矢理そのシーツを剥ぐ。アーロンは身を縮めていた。

「・・・アーロン・・ああ、そうか・・・。」

 アーロンの一部が自己主張をしている。
つまり、初めて「勃つ」という現象に遭遇したらしい。

「病気なんかじゃないよ。」

「・・・え・・・?」

「大人になると、こういうことがあるんだよ。」

 そう言うと、そのままアーロンの下肢に手を伸ばす。

「・・な・・・、やっ・・!、ブラスカ・・・!!」

 誰も触れたことのない部分に、急な刺激を受けてアーロンが身悶える。

「こうしないと、いつまでもこのままだよ。」

 夜着の上から触れていた手を、直肌に滑り込ませてみる。

「やっ・・・!」

「大人しくなさい。」

 もう助ェに質量を持っていたアーロン自身をゆっくりと擦り上げる。

「あっ、・・・あ、や・・・」

 序々に手の動きを速めると、合わせてアーロンの呼吸も乱れて行く。
いい声で鳴く。

「んっ、ブ・・ラ、スカぁ・・なんっか・・あ・・ああっ!」

 あっけなく手の中で果てる。

 アーロンは、しばらく呼吸を整えるのに必死だった。

「・・・気持ち、よかった?」

「・・・・・よく、判ら、な・・い・・・。」

「じゃあ、またきちんと教えてあげるよ。」

 そろそろ、もっとランクアップできる身体になったようだね。腕がなるよ。



「もっと快くしてあげるよ、私のアーロン」

 もっと快くしてもらおうか、私の玩具。







scince 8 oct.2000




この続きは Deep Underに設置してあります。
Deep UnderについてはTOPから確認お願いします。




多くは語りません(笑)
huyuさんとメールしていて
ブラスカ様がアーロンを育てたらどうなるのか?
という疑問から誕生しました。

 

 

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