Rebersible Man 7






「警視正!いけません・・・」
「戻ってください!!」
「恐いのなら、付いてこなくても良い」
 きっぱりと言い捨てる幸鷹に、後を付いてきた刑事たちの足が鈍る。

 入口の真正面に立った瞬間、

「・・・・・・・!?」
 かっと、2階の道路に面した窓から強烈な光が放たれる。

 幸鷹を含め、皆一斉にその方向に目を奪われる。
だが、そちらに首を向けて2秒後、
「・・・・・まさか?」
幸鷹は反対側に目を向けた。

「・・・・・・・・・・・またか・・・!」
 思わず、舌打ちしながら走り出していた。

 グライダーが反対側の窓から飛び立った瞬間を逃さなかった。

 真っ白いシャツが、暗闇に浮かび上がる。

 何故、わざわざ二階などと低いところから飛び出したのだろう?低い高度から飛び立つにはグライ
ダーは不向きであろう。これも何かの作戦なのか?
 そんなことを考えながら、ぽかんと口を開けて光の方向を未だに見ている制服集団を掻き分け、
幸鷹が一番近場にあったパトカーに乗ろうとした瞬間、

「こっちだ!」

 ふいに耳に飛び込んできた呼びかけに驚いて振り返ると、
「追うのだろう?」
四駆車がエンジンをかけた状態で停車している。運転席側に座る長髪の男が、中から助手席の扉
を開けた。
 一瞬、幸鷹の脳内はフル活動する。
 この男は何者なのか?怪しいとも思うが、この時間にこんな処で停まっているのは大方マスコミく
らいだろうか。少なくとも、あの風貌から被害にあった屋敷の組員ではありえない。
 パトーカーの方が機動性はある。だが、キーの付いていないパトカーを今から動かすのと、既にエ
ンジンがかかって温まっている車では。


 間を置かず、幸鷹は四駆車に向かって駆け出した。







2004.9.27 


ゆっきー・・・・

君、無謀やね。






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