Romantic Go Go !






 ローハン国王及びアラゴルン達は、攻め入って来るであろう数万のウルク=ハイに
苦戦を強いられる事必須で覚悟を決めていた。
 だが、エルロンドの計らいにより、ロスロリアンのハルディアを筆頭としたエルフ
部隊が参戦した。
間もなく、戦いの幕が切って落とされる。

 その直前、束の間の休息とも、迫り来る恐怖への緊張とも、どちらとも呼べない
時間が刻々と流れる。

 アラゴルンは隊列を組むエルフ達を見ながら、
「・・・・・・・見分けが、つかん・・・」
 ふと、呟いた。
「・・・・・・どうした?」
 アラゴルンの呟きに、ハルディアは眉根を寄せる。
「・・・あ、いや・・・こう言ってはなんだが、我々のような人間から見ると、若いエルフの
姿形が皆同じに見えてしまうのでな・・・」
「・・・・・・そうか、まぁ冑を着けていては区別が付くまい。私とて遠目には見分けられない」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 冑が無くとも区別が付かない、とはアラゴルンは言い出せなかった。
 何しろ、皆同じような金の長い髪を靡かせ、冑を取れば同じ三つ編。正直、この中に
レゴラスが混じっても見分ける事が出来る自信は無かった。

 口ごもるアラゴルンを他所に、ハルディアはエルフの集団に、何かを発見したよう
であった。

「あぁ、レゴラスが何か探しておられる」
「?何処だ?」
「ほら、あそこだ・・・辺りをきょろきょろと見渡しておられる」
 隊列の真ん中あたりをハルディアが示すが、
「・・・・・?」
決して視力の悪くないアラゴルンがどんなに目を凝らしても、よく判らなかった。仲間
なのにわからなかったと、もしレゴラスの耳に入ったらちょっと恐いな、と一瞬考える。

「すまない、よく判らないのだが・・・・」
「そうか、まぁ冑を被っておられるからな」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・どうした?」
 無言になったアラゴルンに、再び問い掛ける。


「いや・・・・」



 さっき、冑を被っていたら遠目には見分けられないとハルディアは言っていた
のに・・・。
 他のエルフ達を遠目には見分けられなくても、レゴラスだけは判るのか?
 その基準はナンだ?

「レゴラス!」


 あのガ○マタ歩きか?!
 冑からはみ出るホ○ボネか?!
 締まりきらない猫みたいなクチビルか?!


 喜び勇んで隊列に駆け込んでゆくハルディアを見送りながら、そうツッコみたい衝動を、
アラゴルンは必死で喉奥にしまいこんだ。




 戦場の夜は、更けてゆく。








大分前に作って、放置していたモノ。
フィーバー当時だと、レゴファンや
ハルさんファンに投石されるとイカンと
封印してたヤツ(笑)

どっちにしろ投石?
か・・・カンベン・・・


2004.09.16




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