Rebersible Man 26






「お願いですから、時間をください」
 そう言いながら、幸鷹はふらふらと帰って行く。
「じゃあ私も行くとしよう、何かあったら連絡をくれたまえ」
 その後を付いて、ジェイドもカメラを抱えるとマンションを後にした。
 玄関先で、
「宜しくお願いしますわ」
と、藤姫は三つ指突いてお見送りをしている。

 その様子を横目にしながら、
「・・・・・そのガラス珠みたいなものが、『力の証』なのかい?」
何事もなかったように友雅は鷹通に訪ねた。
「はい、その宝珠に力が宿ると言われています」
 ふうん、と友雅は暫く考えると、
「でもその珠があっても、なんの力もない者というのもいるのかな?」
「・・・・・・そうですね・・・・今回の翡翠殿・・・ジェイドさんのようなことも起きていますから・・・」
 力自身と証は別物だということもありえるのだろう、と鷹通は考えた。

 再び、友雅はふうんと呟くと、自分のニットの襟刳りをぐいっと引っ張った。
「藤姫が来た日、マンションに帰る途中でおかしな光に包まれてね」
「・・・・・・・・・・・・・・あ!」
 鷹通は言葉を失う。

「あんまり生活に支障もなさそうだったから、忘れていたよ」

 友雅の鎖骨の間に、濃緑の宝珠が埋まっていた。

「・・・・・・・・・忘れないでください・・・・」
 鷹通ははぁ・・・と溜息を吐いた。






2004.10.13


友サマ・・・?
しっかりなすって。







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